私の好きな街
やはり小樽だろうな
産まれ育った街、ノスタルジーだけではないのだが…
中学を卒業して少し離れてみてその普通だった良さがわかった気がします…
水道山(高区配水池)から見下ろした町の先に港が見える風景
カンタンが鳴き出した夕暮れにトノサマバッタをおいかけた野原
天狗山の尾根に沈む夕日
灯りに照らされた市場の店先
並べられた魚たち、うすかわと新聞紙、一山いくらの果物、つり銭の入った籠
和菓子、洋菓子の心躍るディスプレィ…
出かける時は元気良く、帰り路は一歩ずつゆっくり登る坂道
雪解けとともに現れる沼地…エゾアカガエルの合唱…
薄れた記憶のその角を曲がると見知らぬ小路、見知らぬ風景に…
あぁ、風景に匂いが付いている
土の匂い、草の香り、海風のにおい…
…その地図を一枚ください